機械設計開発業務を8年経験している辰則です!
この記事では、機械設計開発業務の経験を8年持つ私辰則が、「機械設計の仕事がなくなるかどうか」について実務経験をベースにお話ししていきます。
機械設計の仕事はなくなる?その将来性について
日本国内の多くの大手メーカーは、国内市場に将来性を感じていません。
原因としては様々ありますが、国内の人口減少、少子高齢化、デフレなど、企業利益を追求していこうとすると、どうしても国内の市場は見通しが明るくありません。
そこでメーカーは国外市場に活路を見出そうとして、様々な国に支社や工場を設けて、世界規模で利益をあげようとやっきになっています。
そのため、国内だけでしか通用しない機械設計エンジニアを目指すとすると、出世レースは狭き門の過当競争になりますが、国外でも通用する機械設計エンジニアを目指せれば将来性は出てきます。
実際に私が以前勤めていたメーカーも国外に支社を複数設けており、設計開発のメンバーも国外に業務で出張などをするケースもありました。
そして、社内で出世していく人のほとんどが、基本的には海外での業務経験を持った人間で構成されるという状況でした。
つまり、社内で出世するにしても海外を視野に入れた機械設計エンジニアになる必要があるし、転職などを考慮する場合にも海外は間違いなく意識する必要があります。
機械設計の業務も全てとは言いませんが、その業務が自動化で減る部分は間違いなく今後あります。
「手作業で何故か入力している謎の作業」なんてのはどの日本企業にもありますが、その謎の入力作業が自動化されるだけで仕事がなくなるという人は結構いるわけで、そうした部分がコストカットの関係から今後、「機械による自動化」される可能性は高いです。
また、新製品やカスタマイズ品でない、量産品を少しだけ改良した設計品などの設計は、もはや日本人が設計する必要さえない状況があります。
国外の人件費が安い人材にその設計を任せて、データのやり取りがオンラインでできてしまえば、わざわざ高い人件費の日本人を雇う必要性なんてありません。
もしくは、暴論にはなりますが、日本人スタッフの契約内容を見直して、国外で現地採用、現地で生活するのに十分な給料を支払って大幅なコストカットを図るなんてこともできなくはないはずです。
「代替可能な専門性の薄い設計業務だけをやっていると、将来的に仕事がなくなる」なんてケースにはまることになるでしょう。
これから機械設計者を目指す人、すでに機械設計の仕事をしている人は、自分にしかできない仕事をする、設計できる人が少ない領域を目指すべきです。
例えば、次のような設計者になれれば、この先食い免れることを心配しなくてよくなるでしょう。
- 英語や中国語などの外国語が使えて、海外案件を担当できる設計者
- 社内以外の人脈も業務に十分に活用できる設計者
- 誰も挑戦していない新規設計へ積極的に挑戦できる設計者
上記は一例ですが、設計の仕事をするにあたって、周りの設計者の誰でもができるような仕事ばかりを長年続けるのは、将来性がある行為とはいえません。
自分にしかできない設計、仕事を目指していくべきです。人それぞれ向き不向きなどもあると思いますが、個人的におすすめなのは、英語や中国語などの外国語が使える設計者を目指す道です。
やはり理系の人材となると文系と比較して、英語などの外国語が苦手な人が多くなりますし、社内の出世チャンスも拾いやすくなります。
また、万が一勤めている企業の業績悪化などがあったときでも、外国語がマスターできていれば、海外企業を選択肢に入れられます。
おわりに:国内の需要は減少、国外が視野に入れば将来性はある
機械設計の仕事は今後、国内においてその需要やニーズが間違いなく減っていきます。ですが、国外まで視野に入れられれば、まだまだその可能性は無限大にあります。
これから機械設計の仕事に挑戦したいと考えている人は、ぜひ日本国内だけに留まらず、海外まで視野を広げて、国際舞台で活躍できる機械設計者を目指してください!!